Thursday, February 02, 2017 10:09 AM

「米メキシコ投資計画は不変」〜BMWトップ、脅しに屈せず

 BMWのハラルド・クルーガーCEOは1日、トランプ大統領が米国への輸入車に課税すると警告しても同社のメキシコおよび米国での投資計画は変わらないと述べた。ドイツ西部ボーフムでの業界会合で語った。

 ロイター通信によると、クルーガー氏は「われわれには自由な世界貿易が必要だ」と述べる一方で、BMWのケンタッキー州スパータンバーグ工場への投資も続けると話した。同社はスパータンバーグで年間40万台を生産し、その70%を輸出しているといい、米国最大の純輸出業者でもある。

 トランプ氏は大統領就任前の2016年12月、米国への輸入車には35%の関税をかけると発言し、メキシコなどでの投資を強化するメーカーに米国回帰を迫った。BMWを含むドイツ3大メーカーも、米国より生産コストが安いメキシコに多額を投資して米国向けの小型車を製造している。