Monday, July 11, 2016 10:40 AM
建設現場監督の必需品はアイパッド〜クラウド保存の青写真をタブレットで
建設現場監督の必須道具といえば、トランシーバーとヘルメット、そして筒状に丸めた設計図の青写真だ。しかし、最近ではそれらに代わってタブレットが必需品となっている。
ニューヨーク市で現在進められているハドソン・ヤード開発事業でもその傾向は顕著だ。同事業は、総面積が1700万平方フィートという巨大な広さで、商業地域開発としては米国史上最大規模と言われている。
フォーチュン誌によると、その開発を手がけるテューター・ペリーニのロバート・キップ氏は、アップル(Apple)のアイパッド・ミニ(iPad mini)を現場に常時携行している。
キップ氏のタブレットには、プラングリッド(Plangrid)という建設業界向けソフトェアが実装されている。
設計技師や現場監督は、クラウド電算環境に保存する書類の異なる版をプラングリッドによって照合できる。
キップ氏は、プラングリッドを使って1万3780万枚の青写真を確認できるほか、工事に必要な300種類の許認可証も常時携行できる。
キップ氏のアイパッド・ミニにはまた、オートデスク(Autodesk)が開発したレヴィット(Revit)という業務用ソフトウェアも実装されている。同氏は、レヴィットを使うことで建設物やその青写真を三次元で表示し、さまざまの確認作業に役立てている。
同氏の同僚らもアイパッドを現場に持ち込んでいる。最近の建設現場ではそういった光景が激増しており、筒状に丸めたたくさんの設計図を小脇に抱えて現場内を歩く設計技師や監督者たちがだんだん少なくなっている。