Monday, May 01, 2017 10:10 AM

ビュイック新モデルは独製〜国境調整の影響受ける恐れも

 GMは、米市場向けに新しいクロスオーバー・ワゴン「ビュイック・リーガル・ツアーX」を発表したが、ドイツで生産するため、トランプ政権による新しい貿易政策の影響を受ける懸念が生じている。

 ロイター通信によると、GMは新モデルでスバルやジーリー・オートモービル(吉利汽車)傘下ボルボのような輸入四輪駆動車を提供しようとしており、2017年内に発売を予定している。トランプ大統領の就任や法人税の「国境調整」提案以前から進められた計画で、生産はフランクフルト近郊のラッセルスハイム工場で行う。

 国境調整が実施された場合、同モデルだけでなく中国で製造するSUV「エンビジョン」なども影響を受けるため、GMは対応策を検討している。アラン・ベイティ北米部門社長によると、トランプ政権は自動車業界における商品ラインアップの背景にある複雑な国際供給網に関して業界幹部の説明に耳を傾けており「自動車業界とかけ離れている訳ではなく、どちらかというと同じところにいると考えている。政権幹部と非常にオープンな話し合いを続けている」。

 リーガル・ツアーXはGMがデトロイトのデザイン・センターで発表した2つの新しいビュイック・モデルの1つで、もう1つの「リーガル・スポーツバック」はハッチバック式のデザインでSUVの機能を持たせつつスポーツ・クーペのような雰囲気を出している。