Tuesday, May 23, 2017 9:58 AM

シーメンス、EV用超急速充電器を開発

 ドイツの電機大手シーメンスは、EVを10分未満で充電できる新システムを開発した。

 同社のリリースによると、充電器は出力150キロワット(kW)で次世代型を含むEVに対応。1度の充電で最長100キロの走行が可能という。

 シーメンスによると、10分未満の充電はいずれも自社製のハードウェアと「Sinamics DCP」ソフト、「Simatic S7」部品、「ECC3000」充電コントローラの同期化によって実現した。

 新充電器は「CCS」「CHAdeMO」「Type 2」など主な国際規格と互換性があり、1度に3台まで充電できる。

 シーメンスは2015年、ワイファイ(Wi-Fi)経由で携帯電話機やウェブアプリに対応できるEV充電スタンド「VersiChargeスマートグリッド (SG)」を市場に投入。14年には、シーメンスのエネルギー・マネジメント部門がデューク・エナジーおよびフォードと提携し、スマートかつコスト効率が高い充電技術を公開した。現在は最大出力350kWのワイヤレス給電システム開発にも取り組んでいるという。

 シーメンスはこのほか、仏ヴァレオとの合弁事業(Valeo Siemens eAutomotive)で最終的に約1000人を雇用し、高圧電動パワートレイン開発へ向けフランス、ドイツ、ノルウェー、中国の研究開発拠点のほかドイツ、ハンガリー、ポーランド、中国の製造拠点を活用する計画だ。

http://www.ihssupplierinsight.com/news/5239972/siemens-develops-high-power-charging-system-for-evs