Wednesday, May 31, 2017 10:26 AM

ARM、インテル製に対抗する新設計を発表

 ソフトバンク傘下の英チップ設計大手ARMホールディングスは30日、インテル(Intel)が牛耳るパソコンおよびサーバー向けチップの新設計を発表した。

 ブルームバーグによると、新型チップのARMコーテックス(Cortex)A75は、世界市場に出回っているほとんどのスマートフォンに搭載されているプロセッサーの後継製品だが、演算処理性能を50%増しにしたことで、パソコンやサーバーにも搭載できるプロセッサーとして流通される。

 モバイル端末向けチップの省電力設計を世界中のチップ・メーカーにライセンスするARMはこれまで、電力消費を抑えるチップ設計を強みとして業界大手にのし上がった。しかしARMは、電力消費の制約を受けないパソコンやサーバー向けのチップ設計に進出することで、新たな成長機会の開拓を図る方針だ。

 「コーテックスA75は、高位のモバイル端末をはじめ、パソコンやサーバーにも搭載可能の新型高性能チップだ」「われわれがこれまで設計した数々のプロセッサーに比べて応用範囲がもっとも広いチップとなる」とARMのIP製品グループのレネー・ハース社長は述べた。

https://www.bloomberg.com/news/articles/2017-05-29/arm-announces-new-chip-design-aimed-at-cracking-intel-stronghold