Monday, June 05, 2017 11:08 AM
河口付近の塩分濃度の差異で発電
ペンシルベニア州立大学の研究者らは、淡水と海水が混じる河口付近の塩分濃度の差異を利用して発電する技術を開発した。河口付近の塩分濃度の差に着目する発電方式には、おもに浸透圧発電(PRO)と逆電気透析発電(RED)の2方式があるが、どちらも主要電源と見なされるまでには至っていない。第3の方式として、容量混合(capacitive mixing=CapMix、キャップミックス)と呼ばれる方式もあるが、これまでのところ実用化に十分な発電力を実現していない。研究者らは、REDとキャップミックスを併用して電気化学フロー電池を作製した。「二つの方式を組み合わせたことで、発電力がはるかに改善した」と、開発に参加したクリストファー・ゴースキ准教授は話した。同氏によると、この電池では二つのことが起こっている。「一つは、塩が電極に入ること。もう一つは、塩化物が浸透膜を通過すること」で、「その過程ではどちらも電圧を起こす」。今後の研究の課題は、長期にわたる電極の安定性を観察することをはじめ、マグネシウムや硫酸塩といったほかの海水内鉱物が電池性能にどのように影響するかを調べることだ。
【https://cleantechnica.com/2017/05/30/generating-electricity-rivers-meet-sea-penn-state/】