Tuesday, December 19, 2023 2:06 AM

アクティヴィジョン、約5000万ドルの和解金支払いに合意

 ビデオゲーム大手のアクティヴィジョン・ブリザード(Activision Blizzard)は、性差別の疑いでカリフォルニア州規制当局に2021年に訴えられた裁判において、複数の女性従業員らに総額約5000万ドルの和解金を払うことに合意した。

 ロイターによると、カリフォルニア州公民権局(Civil Rights Department=CRD)は、ヒット・ゲーム「コール・オブ・デューティー」の開発元として知られるアクティヴィジョンが常習的に女性従業員らの賃金を不当に低く抑え、昇進機会をあたえず、さらに性的嫌がらせを黙認した疑いで2年間の調査を経て同社を告訴していた。

 ロイターが入手した和解合意によると、CRDは、同社による組織的性的嫌がらせ容認の疑いについては訴えを取り下げる。

 調べによると、同社は、女性従業員らの昇進を拒否し、同様の仕事をする男性より低い賃金しか払っていなかった、とCRDは12月15日に出した声明で説明した。

 アクティヴィジョンは和解の一環として、女性従業員らのために公正な賃金と昇進慣行を実行し、2015年10月12日から2020年12月31日まで同社の従業員または契約社員だった同州内の女性らに補償するための追加措置をとる。

 アクティヴィジョンは、CRDが声明を出したのと同日に、「組織的または広範の性的嫌がらせがあったという訴えは、今回の裁判で実証されなかったことをCRDが認めた」と声明で述べた。

 同社はまた、取締役会や最高経営責任者が職場での不正行為に適切に対応しなかったことを裏づける調査結果も示されなかったと述べた。

 10月にマイクロソフトに690億ドル弱で買収されたアクティヴィジョンは、雇用機会均等委員会による同様の申し立てを解決するために最大1800万ドルを払うことで2021年に合意していた。

https://www.reuters.com/legal/activision-blizzard-settles-workplace-harassment-lawsuit-california-2023-12-16/