Wednesday, June 21, 2017 10:50 AM

ウーバーCEOが辞任〜不祥事で投資家が要求

 配車サービス大手ウーバー・テクノロジーズは21日、共同創業者のトラビス・カラニックCEOが辞任したと発表した。投資家から強い辞任要求を受けたため。

 ニューヨーク・タイムズが関係筋の話として伝えたところによると、ベンチャーキャピタルのベンチマークを含む5つの有力投資家が、シカゴに滞在していたカラニック氏に即時の辞任を求める書簡を送った。「Moving Uber Forward(ウーバーを前進させる)」と題した書簡で、投資家らは同社には指導体制の交代が必要と主張した。

 カラニック氏は複数の投資家と数時間話し合った後、少なくとも1人の取締役と話をし、辞任に合意したという。この動きが報じられた後、ウーバーの広報担当者がカラニック氏の辞任を公表した。

 元従業員の女性が2017年2月、在職中に上司からセクハラを受けたと自らのブログで告発した。ウーバーはこれを受けて元司法長官のエリック・ホルダー氏が率いる法律事務所に社内調査を依頼。同事務所は6月にカラニック氏の権限縮小を求める提言をまとめ、これを受けて同氏は従業員向けのメールで休職を表明していた。