Friday, June 23, 2017 10:22 AM

ZF、新しいセンターエアバッグシステム開発

 ZFは、シート一体型センターエアバッグシステムを新たに開発した。

 内側の後部座席フレームに固定用の外袋テザーを備え、乗員の上肢および頭部が他の乗員に向かって放り出されないようにしている。側面からの衝突に対して防御力を向上させた。

 自動車メーカーが乗員の安全性を向上させることに焦点を当てているため、センターエアバッグの需要が増加するとZFは予想している。これまでは、主に正面衝突と後部衝突を減らすことに焦点が当てられていた。しかし、サイドインパクト時の乗員へのリスクも非常に高いことがわかり、新しいエアバッグシステムのコンセプトが開発された。新しいセンターエアバッグは、シートバックの上側のボード側から配備されているため、乗員を適切な位置に保つためのセンターコンソールは不要となった。

 IHS Markitによると、エアバッグモジュールの世界的な需要は2016年には約4億台から2020年には4億6000万台以上に達する。ZFは2022年に世界のエアバッグモジュール市場の約18%(2016年には17%)を占めると見られている。