Monday, June 26, 2017 11:36 AM

アクララとエンバラが戦略提携

 公益会社向けのスマート社会基盤ソリューションを開発するアクララ・テクノロジーズ(Aclara Technologies)は、分散型エネルギーの管理プラットフォームを開発するエンバラ・パワー・ネットワークス(Enbala Power Networks)と戦略提携を結んだ。

 両社の発表資料によると、アクララは今回の提携のもと、エンバラの仮想発電所(ヴァーチャル・パワー・プラント)技術を自社の公益会社向けソリューション・スイートに統合する。

 分散型エネルギーの集約と制御を目的としたエンバラのプラットフォーム「シンフォニー・バイ・エンバラ(Symphony by Enbala)」は、分散型エネルギー源を使って送電網の負荷均衡を調整する機能をもたらす。

 アクララの通信基幹設備や需要反応に関連した製品群にそれを追加することで、送電網の安全性や効率、信頼性を高めるのに役立つと期待される。

 公益会社は、分散型エネルギー源を送電網に統合する一方で、送電網の信頼性を維持し、発電コストを管理する必要に迫られている。そのため、その種の機能は魅力的に映る可能性が高い。

 「エンバラとの提携によって、強力な新機能を追加できる。当社では、通信およびスマート社会基盤のソリューションを拡大し、もっとも包括的なソリューションとデータ分析を提供することを目指している」と、アクララのアラン・コノリー社長兼CEOは声明で述べた。

 仮想発電所技術は、分散型エネルギー源を集約して制御することによって、電力需要のリアルタイムの変動に応じて電力消費状況を管理し、送電網効率を高めることができる。また、公益会社にとっては分散型エネルギー源への投資価値を高める利点もある。

 「われわれの提携は、アクララとエンバラだけでなく公益業界全体に恩恵をもたらす」と、エンバラのバド・ボス社長兼CEOは話した。

http://www.prnewswire.com/news-releases/aclara-and-enbala-form-strategic-alliance-300477644.html