Thursday, June 29, 2017 11:02 AM
クアルコム、新たな提携3社を獲得
米移動通信技術大手のクアルコム(Qualcomm)は28日、単独稼働型の仮想現実(VR)ヘッドセットを生産するために3社と提携したことを明らかにした。
クアルコムは、ヘッド・マウンテッド・ディスプレイ・アクセレレイター・プログラム(Head Mounted Display Accelerator Program=HAP、通称ハップ)というVRヘッドセット開発計画を2017年3月から推進しており、参加企業を募っている。
ベンチャービート誌によると、ハップに今回新たに加わったのは、検知器メーカーのボッシュ・センサーテック(Bosch Sensortec)やオムニヴィジョン(OmniVision)、コントローラー・メーカーのジマース(Ximmerse)。
VRヘッドセット市場は、スマートフォンと連携させて使う安価機種と、単独で機能する高額機種に二分される。市場規模としては前者が圧倒的に大きいが、今後は後者も成長する見込みだ。
後者の市場では、フェイスブック傘下のオキュラスやソニー、HTCが先行している。
スマートフォン市場は飽和状態に近づき、タブレット市場はすでに縮小基調に移行し、スマート腕時計市場は不発に終わった。次なる有望市場として期待されるのが仮想現実または拡張現実のヘッドセットだ。クアルコムでは、本格的な高性能機種を市場投入することで、先行組から市場を奪おうと狙っている。