Thursday, June 29, 2017 11:03 AM
マーベル、自動車用SOC発表〜Wi-Fi、V2Xなどに対応
マーベル・セミコンダクター(Marvell Semiconductor、米本社カリフォルニア州)は、最新のWi-Fi、ブルートゥース、車車間通信(V2V)、路車間通信(V2I)機能に対応する自動車用システム・オン・チップ(SOC)「88W8987xA」を開発した。
同社のプレスリリースによると、このSOCは、ネットワーク接続車に有線または無線の完全な接続性を提供するために同社が2015年10月に発表した車載イーサーネットの物理層(PHY)トランシーバー「88Q2112」を補完する。
ワイヤレス接続事業部門のマーク・モンティース副社長兼ゼネラルマネジャーは「今日の自動車には新しいレベルの性能、安全性、信頼性が求められ、所有者は最新の無線機能を期待している。88W8987xAはコネクテッドカーに期待される機能の大規模展開を自動車業界が加速し単純化できるよう、最先端のシングルチップソリューションを提供する」と話している。
自動車メーカーが車載インフォテインメント、テレマティクス、安全機能などを拡大する中、車には信頼性の高い通信接続機能が必要になっている。マーベルの88W8987xAは、最新の車載用「ブルートゥース5」やWiFi規格「IEEE802.11p」から車とすべての通信(V2X)まで多くの機能に対応する自動車業界初のSOCで、運輸省道路交通安全局(NHTSA)および連邦自動車安全基準(FMVSS)、専用狭域通信(DSRC)の要件にも対応して、先進運転支援システム(ADAS)や自動運転機能を可能にする。