Monday, July 03, 2017 11:16 AM
ヒアとパイオニアが提携〜自動運転時代の地図サービスで
デジタル地図大手のヒア(HERE、オランダ)とパイオニアのデジタル地図子会社インクリメント・ピー・コーポレーション(IPC、東京都)が、自動運転車などで使われるデジタル地図の世界的サービス実現を目的とした基本契約を締結した。
両社のプレスリリースによると、ヒアはIPCの日本での高度な地図データを活用する一方で、IPCは日本国外の顧客に提供するための製品とサービスに、HEREの地図データを使用する。
ヒアとパイオニアは2017年2月、グローバルな地図ソリューションを実現するために戦略的な提携関係を結ぶことで合意した。自動運転車にとって重要な高精細(HD)デジタル地図には、情報の即時更新が求められる。今回の協力によって、ヒアとパイオニアは世界規模の標準(SD)およびHD地図サービスで過去最大規模の完全な統合を目指す。今回の提携で、ヒアは日本の地図情報の提供が可能になる。
ヒアとIPCは、日本でHD地図サービスを提供しているダイナミック・マップ・プランニング社と協力することも計画している。さらに両社は、パイオニアの車載3D-LiDARセンサーによって得られるデータを自動運転を含むさまざまな用途向きの高度なHD地図サービスに活用しようとしている。
ほかにもヒアの位置情報プラットフォームとパイオニアの情報プラットフォームを活用し、互いの地図データベースを更新することも目指している。このデータベースを基に開発されるサービスは、18年に開始する予定。