Wednesday, July 12, 2017 1:27 PM

サンデン、CO2冷媒コンプレッサーをダイムラーに供給開始

 サンデン・オートモーティブコンポーネントは、CO2冷媒を採用したカーエアコン用新型コンプレッサーを開発、2017年5月よりダイムラーに量産車向けとして世界で初めて本格的な供給を開始した。

 オゾン層破壊防止を目的とした冷媒規制や、地球温暖化防止を目的にした省エネを促進する政策が世界各国で施行されている。EUは地球温暖化係数(GWP)が150以上の冷媒の使用を禁止するカーエアコンMAC指令を施行、2017年1月1日からは欧州域内で新車販売される全ての乗用車が対象となっている。

 世界的に環境対応車の普及が進む中、「地球にやさしい自然冷媒」であるCO2冷媒は、電動コンプレッサーおよびヒートポンプシステムと組み合わせることでさらなる省電力化に貢献することから、欧州だけではなく他の地域においても次世代の冷媒として注目されていた。

 新型コンプレッサーの開発にあたっては、日本とドイツの共同開発チームが中心となって基本性能の向上に取り組み、製品化に成功した。生産は群馬県の八斗島事業所で行っている。