Thursday, July 13, 2017 11:41 AM

運転補助装置の需要高騰へ〜ボッシュが予想

 自動車に運転補助機能と自動化機能を追加しようとするメーカー間の競争激化を背景に、レーダー装置やビデオセンサーの需要が高騰している。

 ロイターによると、ドイツのサプライヤー大手ボッシュはこのほど、2017年のレーダー装置売上高は前年比60%増、ビデオセンサーは80%増になるとの予想を発表した。同社モビリティソリューションズ部門の16年売上高は498億ドル、従業員数は22万7000人。

 ボッシュは、世界の大手および新興自動車メーカーすべてに先進安全装置を供給している。グーグルの自動運転車のプロトタイプ向けでは電動パワートレインとステアリング機構を開発しており、テスラの運転補助装置のサプライヤーでもある。

 ボッシュの高度自動運転装置にたずさわる開発者は3000人に上る。16年、緊急ブレーキとクルーズコントロール機能向けのレーダーとビデオセンサーを含む運転補助装置の売り上げは10億ユーロに達し、その後も35億ユーロ相当の補助装置を追加受注している。

 このような状況を受けて、同社はソフトウェア、サービス、インターネット接続機器、EVといった関連分野のビジネスを拡大する計画だ。同社は短期間のオートバイ・レンタルといった新規事業にも参入を予定している。

 ボッシュは、中国や台湾といった国々の需要の高まりを背景に、電動スクーターとマイクロカーの市場が今後大きく伸びると予想している。アジアではすでに同種の車両の年間販売台数が1998年の5万8000台から3000万台へと激増している。

http://www.reuters.com/article/us-bosch-autos-mobility-idUSKBN19P138