Friday, June 17, 2016 10:39 AM

オバマ氏のシリア政策批判 米外交官51人、メモに署名

 ニューヨーク・タイムズ電子版は16日、内戦が続くシリア情勢に関し、米国務省の外交官51人がオバマ大統領の政策を厳しく批判する内部メモに署名したと報じた。アサド政権軍に停戦順守を迫り、シリア国民への弾圧をやめさせるため、政権に対する軍事攻撃を求めているという。

 オバマ氏は現在、アサド氏退陣を狙う外交努力よりも、シリアでの過激派組織「イスラム国」(IS)掃討作戦を優先している。同紙は、51人もの外交官がまとまって大統領を批判するのは異例だとし、外交官の強いいら立ちを示すものだと指摘した。

 ロイター通信によると、ケリー国務長官は17日、訪問先のデンマークで「重要な意見だ。帰国後に(メモに署名した外交官らと)会う機会を持とうと思う」と述べた。(共同)