Tuesday, July 25, 2017 10:33 AM

自動運転車、緊急車両に遭遇〜ウェイモがアリゾナで初試験

 自動運転車の公道実験を進めているアルファベット傘下のウェイモはこのほど、アリゾナ州チャンドラー市内で、複数の自動運転ミニバンを使った緊急車両への対応試験を初めて実施した。

 情報サイトのネクストモビリティによると、試験は、ウェイモの車両群に緊急時の「さまざまな光景と音」を覚えさせるため行われた。当日はチャンドラー市警と消防局が一日中緊急車両を出動させ、その近くを走るウェイモ車両のオーディオ、カメラ、ライダー装置に状況を経験させた。

 ウェイモの車両は、すでに障害物やほかの車両を回避しながら走行することはできるが、警察車両や救急車が接近した際に交差点ならどこで停止し、道路ならどこへ車を寄せて緊急車両をやり過ごすかを判断するには高度なデータが必要になる。ミニバンの一群は朝から夜まで、オートバイを含む緊急車両のさまざまな音と速度を経験し、先行されたり追尾されたり、行く手をふさがれたりと多様な場面に遭遇したという。

 今回の試験では特に、ウェイモが開発し製造している新しい音響センサーに焦点が当てられた。自動運転車では周囲の状況を検知し、走り方を判断する上で非常に重要な機能で、新型センサーは旧モデルよりも音をとらえる能力が倍増しているという。同社は現在、アリゾナ州フェニックス、チャンドラーのほか国内の郊外都市で自動運転車の公道試験を行っている。

http://www.nextmobility.co/waymos-first-emergency-vehicle-testing-day/