Wednesday, July 26, 2017 11:34 AM

ソフトバンク、ウーバーにも投資を打診

 ソフトバンク(SoftBank)は、配車サービス最大手のウーバー・テクノロジーズ(Uber Technologies)に数十億ドルの投資を打診したもよう。ウォール・ストリート・ジャーナルが25日に報じた。

 ソフトバンクはモバイル配車および相乗りサービス市場において、シンガポールのグラブ(Grab)とインドのオラ(Ola)、中国のディーディー・チュウシン(Didi Chuxing=滴滴出行)、そしてブラジルの99にすでに投資している。

 それら4社はウーバーの競合社だ。つまり、ソフトバンクはこれまで、反ウーバー連合会社たちに投資してきたということだ。ソフトバンクはさらに、ウーバーにとって最大の競合相手であるリフト(Lyft)に投資する計画でも交渉中だと報じられたばかり。

 そのソフトバンクが、業界最大手のウーバーに投資することは、投資先であるそれらの企業が一部で市場を奪い合うにもかかわらず、世界規模では同業界の主導権をにぎることを狙っているからではないか、と指摘される。

 ソフトバンクは、グラブに20億ドルの追加投資を決めたと24日に報じられたばかり。

 ウーバーは、中国事業をディーディーに売却している。また、ウーバーとグラブ、そしてオラの3社は事業統合する可能性もささやかれている。

 いずれにせよ、ウーバーがソフトバンクからの投資を受け入れ、さらにソフトバンクからリフトへの投資案がまとまれば、ソフトバンクは同業界における世界最大の巨大株主になる。

https://www.wsj.com/articles/softbank-seeks-multibillion-dollar-stake-in-uber-1500958957】【https://www.bloomberg.com/news/articles/2017-07-24/uber-in-the-crosshairs-as-softbank-helps-rivals-raise-9-billion