Thursday, July 28, 2016 10:03 AM

日本電産、エマソンの事業買収で最有力候補に

 複合企業エマソン・エレクトリック(ミズーリ州)のモーター・ドライブ事業ルロア・ソマー(Leroy-Somer)の売却先として、日本電産(京都府、英語の商号はNIDEC)が最有力候補に浮上していると、ブルームバーグ通信が伝えた。売却額は約10億ドルと推定している。

 ルロア・ソマー買収に関しては、ロイター通信がこれまでに、プライベート・エクイティ企業クレイトン・デュビリエ&ライスやウォロング・エレクトリックなどの中国企業が資産査定(デュー・ディリジェンス)を実施中と伝えていた。ブルームバーグによると、早ければ今週中にも売却先が発表される可能性がある。

 ルロア・ソマーは40年以上にわたって、原子力発電業界向けにモーターや発電機のデザインや生産を行なっている。工場自動化機器の大手エマソンは昨年、ネットワーク・パワー事業をスピンオフし、モーター・ドライブ、発電、残りの蓄電事業に関しても「戦略的選択肢」を模索すると表明していた。