Friday, September 01, 2017 11:12 AM

人工知能を仮想執事端末経由で相互乗り入れ

 アマゾン(Amazon)とマイクロソフト(Microsoft)は8月末に、アレクサ(Alexa)とコルタナ(Cortana)を2017年中に連携させることで合意した。

 アレクサはアマゾンの人工知能で、コルタナはマイクロソフトの人工知能。ともに自然言語処理能力を備えており、利用者の音声指示の意味を理解する。アップル(Apple)のシリ(Siri)やグーグルのグーグル・アシスタント(Google Assistant)の競合人工知能だ。

 テッククランチ誌によると、アマゾンとマイクロソフトは、アレクサとコルタナを連携させることで、どちらか片方の利用者が両方の人工知能を使えるようにする。

 たとえば、利用者は、ウィンドウズ系パソコンのコルタナに話しかけてアレクサを呼び出し、オンライン注文できるようになる。あるいは、アマゾン・エコー(アレクサに接続するスピーカー型仮想執事端末)に話しかけてコルタナを呼び出し、利用者がマイクロソフト製品で管理している予定を確認できる。

 一方、グーグルは8月30日に、グーグル・アシスタントを他社に供給する提携強化計画を打ち出し、その第一弾としてソニーとパナソニック、ハーマン(HARMAN)のスピーカー型仮想執事端末にグーグル・アシスタントを接続させたことを明らかにした。グーグルはさらに、LGの端末にもグーグル・アシスタントを統合した。

 かたやアップルは、シリに接続するスピーカー型仮想執事端末をことし末に発売する計画だ。

 スピーカー型仮想執事端末は、人工知能プラットフォームを持つアマゾン、マイクロソフト、グーグル、アップルの4大手の新たな戦場になることは確実で、さらに、いずれかのプラットフォームを採用する第三者による端末も増えることで、激戦市場になると予想される。

https://techcrunch.com/2017/08/31/nobody-is-going-to-ask-cortana-to-talk-to-alexa/】【https://www.theverge.com/circuitbreaker/2017/8/31/16216080/sony-home-speaker-google-assistant-ifa-2017