Monday, June 20, 2016 10:53 AM
VWが指定サプライヤー追加〜部品供給の新体制FASTで
フォルクスワーゲン(VW)グループは、将来に向けた部品供給の緊密な協力体制「FAST」の指定サプライヤーを55社に増やし、製品分野を61分野とした。
IHSサプライヤービジネスによると、VWグループは2015年、サプライヤーとの関係を強化し、新車開発の速度を上げることを目的に新しい部品供給体制の構築に乗り出した。新体制の名称は「Future Automotive Supply Tracks」の頭文字から取った。グループの優先サプライヤーとして同年7月に最初の44社が指定され、今回は第2弾。
VWグループのフランシスコ・ハビエル・ガルシア・サンス調達責任者は「提携各社と対話することを楽しみにしている」と述べた。
新しくFASTの指定サプライヤーとなったのは次の通り。フォルシア(Faurecia、排気システム)、ボイセン(Boysen、同)、ジョンソン・マッセイ(Johnson Matthey、触媒用コーティング・特殊フィルター)、アルセロール・ミタル(Arcelor-Mittal、鋼板製品)、日本ガイシ(NGK、粒子状物質除去フィルター)、ゲスタンプ(Gestamp、金属外装部品)、ボルグワーナー(BorgWarner、過給器)、日立オートモーティブシステムズ(燃料噴射装置)、iSiオートモーティブ(iSi Automotive、エアバッグ)、リア(Lear、シート)、AISオートモーティブ(AIS Automotive、中央コンソール)、ニフコKTS(Nifco KTS、キネマティック部品)、シーメンス(Siemens、自動化技術)
FAST向けサプライヤーの指定では、VWは数カ月かけて各社製品の厳しい性能評価を行った。指定サプライヤーはVWの新モデル開発で部品の注文を受ける。VWグループの生産台数は20年に1130万台、25年には1240万台と予想されている。