Friday, September 08, 2017 9:45 AM
バッテリー切れても開きます〜コンチネンタルの最新ドア
自動車部品大手コンチネンタルは、バッテリーが切れた時も車のデジタル機能にアクセスできる自動緊急ロック解除システムを開発した。
同社のプレスリリースによると、この新技術とキー無しで車へのアクセスを可能にする「スマート・アクセス(CoSmA)」技術を組み合わせることで、ドアが自動で開閉する高機能ドアの提供が可能になる。
同社ボディ&セキュリティ部門のアンドレア・ウルフ代表によると、この「インテリジェント・ドア」は、ロックの解除からドア操作、エンジンの始動まで、ハンズフリーなデジタル操作を初めてパッケージにして消費者に提供できるため、車両アクセス技術における大きな節目となる。コンチネンタルはこの技術をフランクフルトで開催される国際モーターショー(IAA)で展示する予定。
バッテリーが切れた時、これまでは機械式の緊急用キーを使って車にアクセスし手動でドアを施錠しなければならなかったが、自動緊急ロック解除システムでは緊急用のキーが必要なく、使いやすさが向上する。このシステムは、セキュリティを確認した上で信号が送られるNFC技術を使っており、スマートフォンで起動すると自動的にドアのロック解除プロセスが始まる。
また、従来のようなキーを初めから作る必要がないため設計上の柔軟性が高まり、緊急ドアロックの開発自体が不要になる可能性もある。さらに、自動でドアが開けばドア・ハンドルも要らず、車の外観設計の柔軟性も大幅に高まる。
自動車部品業者は、車両の共有といった新しい移動サービスに適した車を作るための技術開発に取り組んでいる。最近はボッシュが、スマートフォンを車のキーとして使う「パーフェクトリー・キーレス」技術を発表。現代モービスも8月、車のドアの遠隔解除や始動などができる高度なセキュリティを備えた統合スマートキー・システムを開発しており、2019年の量産開始を目指している。
【http://www.ihssupplierinsight.com/news/5241710/continental-develops-smart-vehicle-access-system】