Monday, September 11, 2017 11:08 AM
熱帯暴風雨の影響をほとんど受けない車両生産
ハーベイはヒューストンと湾岸沿岸地域で大規模な洪水を引き起こした。被災地の住宅、建物、インフラに重大な被害がもたらされ、約1800億ドルと推定されている。
The Detroit Newsによると、嵐とその後の洪水は、およそ50万台の車両を破壊したと推定されている。大規模な洪水で自動車ディーラーが最悪の影響を受け、何百ものディーラーがショールームを閉鎖している。
テキサス自動車ディーラー協会の会長、ビルウォルターズ(Bill Wolters)は、ほとんどすべてのディーラーは閉鎖されていることを認めた。
自動車販売の影響を受けた地域での本格販売回復は、交換需要により、秋になると予想されている。
ヒューストン地区での車両生産は、影響をほとんど受けていない。北米市場向けのタコマとトンドラのピックアップを生産するトヨタのサン・アントニオ工場での操業は一時中断されたが、同工場はすぐに生産を再開した。
GMのテキサス州アーリントン工場は、シボレー・タホ、サバーバン、GMCユーコン、ユーコンXL、キャデラック・エスカレードを製造しているが、通常通り稼動している。
災害は原材料、特に化学品やプラスチックの供給に影響を与える可能性がある。湾岸に沿っていくつかの特殊化学品と石油化学工場を閉鎖された。
テキサス州とルイジアナ州は、米国における総エチレン生産量の4/5以上を占めている。エチレンは、プラスチックの製造に使用される。
プロピレン、ポリプロピレン、ブタジエンの製造にも深刻な影響を与えている。これらの特殊化学製品工場での生産活動が長期間に亘っても残っていると、これらの化学物質を使用して自動車部品を生産する自動車サプライヤーが影響を受ける可能性がある。