Wednesday, September 20, 2017 12:53 PM
フォード、北米5工場で乗用車生産休止
フォードは19日、北米の組み立て工場5カ所で合計10週間操業を休止すると発表した。乗用車など売れ行きの悪いモデルの在庫を減らす。
ロイター通信によると、影響を受けるのは米国の3工場とメキシコの2工場。生産を休止するモデルは、中型セダンの「フォード・フュージョン」と「リンカーンMKZ」、小型車「フォード・フォーカス」のほか、「リンカーン・コンチネンタル」「フォード・マスタング」「フォード・フィエスタ」、バンの「フォード・トランジット」など。
フィエスタを生産するメキシコ・クアウティトラン工場は、3週間休止する。フュージョンとMKZを組み立てるメキシコ・エルモシヨ工場、コンチネンタルとマスタングを製造するミシガン州フラットロック工場はそれぞれ2週間休止する。フォーカスを生産するミシガンの工場は1週間休止。トランジットを製造するカンザスシティ工場は2週間休止する。それぞれの一時休止の詳しい日程は不明。
フォードのウェブサイトによると、関係する工場の従業員は1万5000人以上。一時解雇となる労働者数は不明。
オートモーティブ・ニュースによると、9月1日現在の各モデルの在庫は、マスタングが111日分、フュージョンが87日分、トランジットは103日分。コンチネンタルが162日分。フォードはほとんどのモデルを65〜70日分にしたい考えだ。
フォードとGMは、ピックアップ・トラックやSUVの人気で売れ行きの悪い乗用車の在庫管理に苦しんでいる。生産縮小は減収につながる半面、必要以上の値引きを回避できる効果がある。