Tuesday, October 03, 2017 11:12 AM

初の自動運転車はトラック?〜ウェイモCEO、可能性示す

 アルファベットの自動運転車開発部門ウェイモ(Waymo)を率いるジョン・クラフチックCEOはこのほど、自動運転車が最初に実用化されるのは配車サービスではなくトラック分野かもしれないと述べた。

 ブルームバーグ・ニュースによると、クラフチックCEOはコーネル大学で開かれたブルームバーグの「Sooner Than You Think(あなたが考えるより早く)」会議で「ライドシェアは社会にとって非常に理にかなっている。また、高速道路を中心とする物資輸送にも説得力のある優れた用途がある。これら2つはいずれも最初に自動運転車が使われる可能性がある」と語った。

 ウェイモは、ライドシェアと物流分野における自動運転システムやソフトウェアの実用化を目指している。同社はどこよりも早く(グーグルの一部門だった)9年前から自動運転技術の開発に取り組んでおり、2009年からは自動運転車の公道試験を実施して、国内ですでに累計300万マイル以上を走行しているが、まだ商業化はしていない。

 一方、同社よりかなり遅れて自動運転車の開発を始めた自動車メーカーや新興企業はすでに商業化を考えており、例えばGMは、配車サービス会社リフトが使う電気自動車(EV)「シボレー・ボルト(Bolt)」にクルーズ・オートメーション部門が開発した自動運転技術を搭載することを検討している。

 ウェイモは17年から、アリゾナ州フェニックス郊外で自動運転車を使った配車サービスの小規模試験を開始し、関連技術を搭載した「クライスラー・パシフィカ・ハイブリッド」ミニバンをスマートフォン・アプリで呼び出し利用することを住民に奨励している。

 同社はトラックでも自動運転技術をテストしており、物流と配送の用途を想定しているが、トラックの車種やサービスの詳細は発表していない。

 業界ではフォードも、21年までの発売を目指して高度な自動運転車の使い道を探している。同社は当初、配車サービスでの使用を考えていたが、今は配送サービスも検討している。

http://www.ihssupplierinsight.com/news/5242068/self-driving-technology-may-come-in-trucks-first-says-waymos-ceo