Tuesday, October 17, 2017 10:38 AM

三菱電、ドライバー監視の新システム開発

 三菱電機は、広角カメラ1台で運転席と助手席を同時に監視する新しいドライバー監視システムを開発した。2018年の商用化を予定している。

 従来のドライバー監視システムは、カメラで撮影した運転者の顔の映像を解析してわき見や居眠りなどの検知を行うが、最近は車内をより快適にするため、助手席の搭乗者も監視する機能が求められている。

 プレスリリースによると、1台のカメラで運転席と助手席を同時に監視するシステムは業界初。わき見や居眠りといった危険な行為を検知するとドライバーと同乗者の両方に警告するほか、表情や体の動きも認識するため、空調の設定変更などを搭乗者が身ぶりで操作することもできる。

 また、広角カメラは車内の広い範囲を撮影できるため設置位置の柔軟性が高まり、助手席用に2台目のカメラを設置する必要もなくなる。

 三菱電機は、安全性を高める先進運転支援システム(ADAS)の開発を進めており、15年10月には、ドライバーの注意力低下などを検知できる技術を開発している。この技術は、深層学習と呼ばれる機械学習のアルゴリズムを使っており、車の動き(ハンドル操作)やドライバーに関する情報(心拍数や顔の向き)を解析して適切なドライバーの行動パターンを予想する。もしドライバーが予想から大きく外れた動きをすると、認知力の乱れと判断し、ドライバーに警告する。

http://www.ihssupplierinsight.com/news/5242240/mitsubishi-electric-develops-driver-monitoring-system-with-wide-angle-camera-