Wednesday, October 18, 2017 10:37 AM

カナダのGM工場スト終結〜従業員ら新労働協約を承認

 ストライキ入りしていたカナダ・オンタリオ州のGM工場労働者は16日、会社と労組が暫定合意した4年間の新労働協約の受け入れを巡って投票を行い、約86%の圧倒的多数が受け入れに賛成した。

 ロイターによると、同州インガソールのCAMI工場の労働者約2500人を代表するカナダ自動車労組ユニフォー(Unifor)は、GMとの新しい労働協約に暫定合意していた。

 GMがCAMI工場をSUV「シボレー・エクイノックス」の主力工場に指定しなかったことを不服として労働者が9月18日から約1カ月間、ストを続けていた。GMは2017年初め、同工場で行われていた別のSUV生産をメキシコに移転し、約400人のレイオフを実施している。

 新しい労働協約には、将来CAMI工場を閉鎖する事態に備えてGMは3億カナダドル(2億3950万ドル)の労働者向け基金を設立すること、従業員を解雇する場合、GMは早期退職制度を提供しなければならないことなどが盛り込まれている。

 新協約ではほかに、労働者には契約更改に伴うボーナス6000カナダドルが支給され、給与は直ちに2%上げられ、クリスマスには通常のボーナス2000カナダドルが支給される。

 業界筋によると、CAMI工場の労働条件はカナダのほかの組織化工場と同等になった。

 GMのカナダでの自動車生産台数は04年から17年までに61%減少し、17年は約40万7000台が見込まれている。18年は32万1000台と予想され、ほとんどはエクノックスになる見込み。