Wednesday, August 03, 2016 9:52 AM

ナイアンティックや任天堂を提訴〜原告、不法侵入助長で住人を侵害と主張

 ニュージャージー州ウェスト・オレンジ在住のジェフリー・マーダー氏は、ポケモン・ゴー(Pokemon Go)が利用者による個人敷地への不法侵入を助長していると主張し、開発元のナイアンティック・ラブズ(Niantic Labs)と、ポケモン・キャラクター版権管理会社ポケモン・カンパニー、そして、ポケモンを創作した任天堂に損害賠償を求める集団訴訟をカリフォルニア州北部連邦地裁に起こした。

 マーダー氏は、ポケモン・ゴーが配信開始されてから4日後の7月中旬に、スマートフォンを手に持った見知らぬ人たちが同氏宅のすぐ外に長時間かつ頻繁にうろついていたことに不快感と恐怖心を抱いたと話す。

 そのうち少なくとも5人は、同氏宅玄関をノックして、裏庭に入れてもらえないかと相談してきたという。話を聞いてみると、ポケモン・ジムやポケストップが利用者らのスマートフォン画面上で同氏宅裏庭に表示されていたという。

 ポケモン・ゴーには、仮想ポケモン・キャラクターたちを捕獲できる場所や捕獲に必要な仮想道具を獲得できる実在場所がゲーム内に設定されている。利用者らは、そういった場所に実際に訪れて仮想道具を入手し、仮想ポケモン・キャラクターを捕獲して集めている。

 それらの場所は、公共の場所である場合がほとんどだが、個人の不動産であることも多い。

 「ポケモン・ゴーを開発したナイアンティックは、住人の許可を得ることなく、ポケモン・キャラクターや仮想道具の出現場所に個人宅を設定している」「想定される深刻な問題を無視した悪質な行為であり、非常に迷惑している」と同氏は主張している。

 最悪の場合には、敷地侵入に対抗するために住人がポケモン・ゴー・プレイヤーを射殺することや銃撃戦も起こりえる。

 配慮のなさによって巨利を得ている、と開発元らを批判するマーダー氏は今後、3社を相手取って全米規模の集団訴訟に拡大させることを提唱している。

 「ポケストップやポケモン・ジムを住人に許可なく個人宅に設定することは、住人に対する侵入行為であり、敷地や家屋を安心して利用する住人たちの権利を侵害するものだ」とマーダー氏は訴えている。

http://www.pcworld.com/article/3103288/mobile/pokmon-go-developer-sued-over-gamers-seeking-to-enter-private-property.html