Tuesday, November 07, 2017 10:22 AM
ニチコン、次世代の蓄電システム開発
コンデンサなど蓄電技術大手のニチコン(京都市)は、電気自動車(EV)やプラグイン・ハイブリッド車(PHV)のバッテリーと家庭用蓄電池、太陽電池の3つを組み合わせて、全体で電力を管理できる「トライブリッド蓄電システム」を開発した。
同社のプレスリリースによると、このシステムは10月初めに日本で開催された「シーテックジャパン2017」で公開された。これを使えば、太陽光で発電でした電気を家庭や店舗のほかEVにも活用できるようになり、システム内のDC接続は双方向の電力移動が可能なため、蓄電池とEVバッテリーを停電の際に住宅用の予備電源に使うこともできる。
ニチコンは、2009年から初めての量産型EVである三菱自動車の「アイミーブ」に車載充電器を供給、12年には世界で初めてEVと住宅をつなぐ「V2H」システムを開発・発表しており、今回のトライブリッド蓄電システム開発には、これまで培った経験や実績が生かされた。
ニチコンは、新システムでエネルギーの自給自足を促進し、太陽光から作った電気でEVを走らせることで低炭素時代に貢献したいと考えている。同社は、日本で太陽光発電装置を設置する世帯は20年3月までに約58万件に達すると見込んでおり、それまでには固定価格買い取り(FIT)制度が導入されるだろうが、こうした世帯は自家発電して余った電気を売る代わりに充電に使うようになると予想している。
【http://www.ihssupplierinsight.com/news/5242420/nichicon-develops-new-v2h-energy-storage-system】