Thursday, August 04, 2016 11:30 AM
2億人分のパスワードが闇市で売られる恐れ〜単独ハッカーが犯行声明
ヤフー(Yahoo)のオンライン・サービスを使っている利用者らに、パスワード悪用被害の恐れが浮上している。
PCワールド誌によると、一人のハッカーが2億人分のヤフー利用者ログイン情報を盗み出し、闇市場でそれを売る計画であることを先日公表した。
盗まれた個人情報は、ザリアルディール(TheRealDeal)という闇市場で売買される可能性がある。ザリアルディールは、違法商品を3ビットコイン(1日のレートで約1824ドル)でだれでも売り買いできるオンライン闇市。
「ピース・オブ・マインド(peace_of_mind)」と名乗るハッカーはこれまでも、リンクトイン(LinkedIn)とタンブラー(Tumblr)の利用者パスワードを盗み出して闇市場で売却したことがある、と主張している。
ピース・オブ・マインドによると、ヤフーの利用者パスワード情報は2012年のものとみられる。
ヤフーは1日、それに関して「認識している」と述べたが、ハッカーが持っているパスワード情報が本物かどうかまだ確認できない、と発表した。
「われわれの対策班が現在、事実確認を進めている」とヤフー広報部は取材に回答した。
ヤフーは、2012年に利用者情報が盗まれたことを報告している。ただ、その際には45万件分が盗まれたと報告している。D33dsカンパニーと名乗るハッキング集団が犯行声明を出したが、ヤフーは当時、ほとんどのパスワードが無効だと説明した。
その際のパスワード情報が今回の脅迫内容と関係している可能性はあるが、2億人分という数字の根拠は不明で、偽物か無効情報である可能性もある、とヤフーでは考えている。