Friday, December 01, 2017 10:07 AM
NFL、統計機能をAWSで拡充
全米フットボール・リーグ(NFL)は11月29日、リアルタイムでの統計管理をアマゾン・ウェブ・サービシズ(AWS)で運営する契約を結んだ。
テッククランチ誌によると、NFLでは、ネクスト・ジェン・スタッツという統計事業を進めており、その一環として、リアルタイムでの統計管理に、AWSの機械学習やデータ分析といったツール群を使えるようにすることで、統計サービスを大幅に拡充する。
NFLは、RFIDタグを選手のギアやボールに取り付けて、現在地や速度、加速度といった各種のリアルタイム・データを集めている。NFLは、それらのデータをAWSによって運用管理することで試合中継に活用し、データを基盤とした各種の情報を視聴者に提供できるようにする。
米大リーグ機構(MLB)では、NFLにさきがけてAWSとの契約をすでに結んでおり、類似機能をすでに活用している。
一方、NFLの球団らは、試合動画による試合内容評価にそれらのデータを使えるようになる。NFLの監督らは通常、試合が終わるたびに試合動画をコーチ陣と検証し、選手たちや作戦のできを確認する。
NFL球団の監督らはさらに、その評価内容を個々の選手に報告する授業のようなミーティングを毎週開いている。NFLがAWSと契約したことで、監督たちは全試合に関するすべてのデータを試合終了と同時に入手でき、データ分析結果をもとにして選手たちに評価内容を伝えることができるようになる。