Monday, December 04, 2017 9:41 AM

アマゾンの新キャンパス、データ・センター廃熱で暖房

 地熱や産業廃熱を地域暖房に活用する方法は、何百年も前から実用化されているが、アマゾンの新本社のように会社のキャンパス全体にそれを応用することは珍しい。同社がワシントン州シアトルに新設した500万平方フィートの新本社キャンパスでは、従来のボイラー・システムではなく、「エコディストリクト(ecodistrict)」という設計概念によって、キャンパス全体の暖房をまかなうエネルギー効率化技術に投資している。エコディストリクトとは、資源節約の観点からエネルギーや冷暖房、水道管理の効率化を高める官民協力による取り組みを一般に指す。アマゾンの新キャンパスでは過去2回の冬の暖房に、近接するデータ・センターの廃熱を回収し再使用している。そのデータ・センターはアマゾンのものではない。現時点では、その廃熱利用は初期投資のほうが大きいため、従来の暖房費より高くついているが、独自に開発した廃熱分配システムや管理システムによってエネルギー効率は従来型よりはるかに高いことから、投資を回収するのは時間の問題だ。

https://www.greenbiz.com/article/ultra-efficient-hidden-heat-source-amazons-new-hq