Tuesday, December 05, 2017 11:02 AM

JLR、英国で自動運転車の公道試験開始

 タタ・モーターズ(インド)傘下の英ジャガー・ランドローバー(JLR)は、英国イングランド中部のコベントリーで自動運転車の公道試験を開始した。

 JLRのプレスリリースによると、試験は英政府が総額2000ポンドで進める事業「UKオートドライブ」の一部で、自動運転およびコネクテッド(インターネットと常時接続する)機能を備えた車が同国の公道を走るのは初めて。JLRは車車間(V2V)や路車間(V2I)通信技術の試験も行う予定。

 JLRのニック・ロジャース取締役(プロダクト・エンジニアリング担当)は「公道の複雑な環境で試験を行うことは、道路の安全性を高める強力な方法を見つけるのに役立つ。複数のセンサーから情報を集め、高度なデータ処理法を見つけることで当社は先進技術の正確で本質的な理解を得られる」と話している。

 コベントリーは、自動運転車の公道試験を行う世界12番目の都市となった。

 JLRは以前からさまざまな自動運転技術の開発に取り組んでおり、徐々に完全なシステムの開発に近づいている。2017年6月にはイングランド中部ナニートンにある試験場で、同社のSUV「レンジローバー・スポーツ」に組み込んだ自動運転システム「オートノマス・アーバン・ドライブ」の実演を行った。この改造車はSAE基準でレベル4(高次の自動運転)の機能を備え、人間のドライバーは監視をするだけ。また、音声入力でドライバーのさまざまな作業を行える人工知能(AI)を搭載したコネクテッド・ステアリング・ホイールの試作品「セイヤー(Sayer)」も発表している。

 一方、タタの欧州子会社タタ・モーターズ・ヨーロピアン・テクニカル・センターもUKオートドライブに参加しており、小型ハッチバック「タタ・ティアゴ」の改造車を使った自動運転の試験を進めている。

http://www.ihssupplierinsight.com/news/5242832/jlr-begins-testing-of-self-driving-car-on-public-roads-in-uk