Friday, December 08, 2017 10:23 AM

フォード、EV生産はメキシコへ〜ミシガンでは自動運転車生産

 フォードは、電気自動車(EV)の生産をミシガン州からメキシコに変更し、デトロイト地区では自動運転車を生産する計画を明らかにした。

 デトロイト・フリー・プレスによると、EV(車種は不明)の生産拠点にはミシガン州フラットロック工場が指定されていたが、今回の決定で既存のメキシコ工場で作ることになった。人件費が低いメキシコへの移管は、EVの生産コストを下げる狙いがある。

 フォードは2017年初め、製造業の海外生産を批判するトランプ大統領の意に沿う形でメキシコでの工場新設計画を白紙撤回した。その後数カ月で計画を変更したことで、大統領から再度批判を買う恐れもある。

 フォードは、ミシガンの工場で自動運転車を生産するという決定は、地域にとって良いニュースだと述べ、結果的に国内で何百人もの雇用が生まれると弁明した。

 オートパシフィックのデイブ・サリバン氏は「フォードの計画はばらばらのように見える。メキシコの新工場を中止したのはそれほど昔ではない。なのにまたメキシコで車を組み立てるのか?」

 一方、20年に選ばれる大統領はトランプ以外と、フォードは見切ったからという冷めた見方も出ている。

 ミシガン州で生産される車両は、まったく新しいハイブリッドの自動運転車だと言われている。