Monday, August 08, 2016 10:33 AM
ダイムラー、EV開発を加速〜R&D費を増額
独自動車大手ダイムラーが、電気自動車(EV)の開発を強化していることが分かった。
ロイター通信によると、ダイムラーのディーター・ツェッチェ最高経営責任者(CEO)は開発の加速化を表明。高級EV市場のシェア獲得に自信を示した。
ツェッチェCEOによると、ダイムラーは10月に開催されるパリ自動車ショーでEV計画の詳細を公表する。
高級車ブランドのメルセデスベンツを傘下に持つダイムラーは2015年、研究開発(R&D)予算を14年の57億ドルから66億ドルに増額したが、16年はそれを「大幅に上回る」と説明した。投資対象には低排ガス・燃費エンジン、代替駆動システム、自動運転技術、次世代型電池が含まれる。
第2四半期決算によると、メルセデス車の利益率は前年同期の10.5%から6.4%に落ち込んだ。しかし、タカタ製エアバッグの欠陥問題によるリコール(回収・無償修理)費用や、新型車メルセデス「Eクラス」などへの投資といった一時的コストを差し引けば、利益率は10%前後の前年並みだ。
ツェッチェ氏は、新型車の積極投入が高級車市場の首位奪還につながると期待しており、販売台数について独ビジネス週刊誌ヴィルトシャフツヴォッヘに「20年以前にBMWとアウディを追い抜けるだろう」と語った。
15年の高級車市場は、BMWが191万台で首位、メルセデスが187万台で続いた。アウディは180万台だったが前年から3.6%増加した。