Monday, August 08, 2016 10:33 AM

クラウド機能で会計業務が進化〜データ共有や自動化が企業の成長にも貢献

 クラウド基盤事務管理ソリューション提供企業ブックキーパー360(Bookkeeper360)のニコラス・パスカローサ創業者兼最高経営責任者(CEO)は、クラウド基盤技術の登場が会計と簿記の業界を大きく変えた、と強調する。

 フォーブス誌が掲載した同氏の寄稿記事によると、たとえばゼロ(Xero)の会計ソフトウェアによって、企業は銀行からのデータをリアルタイムで統合し、会計担当者と顧客の両方が口座情報を閲覧および編集でき、注釈を追記することが可能になった。

 会計担当者は、顧客の銀行やクレジット・カードの口座から取引情報を直接ダウンロードし、最新情報を反映した取引明細書や請求書を作成することもできる。

 総勘定元帳管理以外にも、給与支払い作業もクラウド技術によって進化している。たとえば、旧ゼンペイロール(ZenPayroll)のガスト(Gusto)のオンライン・サービスは、給与計算の自動化と、ゼロのクラウドとの直接データ同期を実現した。それによって小規模事業主は、給与支払いや法令遵守にかかわる面倒な手間から解放される。

 ガストのソフトウェアは、事業主にとって重要な日時や行事、従業員や取引先の記念日を記録して知らせるカレンダー機能もついており、事業主は従業員や取引先との関係向上や、強化に役立てることができる。

 一方、ゼロのような新しいソフトウェアや、エクスペンシファイ(Expensify)のゼロ用追加型機能は、帳簿管理や会計作業を単純化することによって、企業が事業成長に、より多くの時間を使えるようにすることにも貢献している。

 たとえば、健康および健康管理サービス企業のミッション・ニュートリション(Mission Nutrition)は、ゼロのクラウド基盤技術を自社会計業務に追加することで製品種を拡大し、さらに実店舗を複数開店できた。会計と元帳管理用のクラウド基盤ソフトウェア技術によって、小規模事業主は経理データを自分たちで正確に入力および編集し、より効率的に、よりよい意思決定を行うことが可能になるためだ。

http://www.forbes.com/sites/forbestechcouncil/2016/08/03/how-technology-is-changing-the-accounting-and-bookkeeping-industry/#7ebcdfc0721d