Friday, January 19, 2018 10:03 AM

ボーイング、アディエントと航空機座席の合弁設立

 航空機大手ボーイングは、飛行機の座席を作って飛行機製造業者による配達へのコストのかかる遅延を減らそうとしており、自動車シート製造のアディエント(Adient)と合弁企業「アディエント・エアロスペース(Adient Aerospace)」を設立した。航空機機材の調達遅れで期待の納入が遅れる事態を避けるといった目的がある。

 ロイター通信によると、アディエント・エアロスペースは航空会社や航空機リース会社向けに座席を開発、販売する。ボーイングのほか航空機メーカー各社の新旧の機体に対応する。航空機シート市場は、2017年の45億ドルから26年には60億ドル規模に成長するとの見通しがある。

 アディエントは16年、ジョンソン・コントロールズから分離・独立した会社で、自動車用シート市場では34%を占める世界最大手。同市場はほか4社が支配している。

 アディエント・エアロスペースの本社と最初の製造施設は、ドイツ・フランクフルト近郊に置かれる。アディエントの合弁への出資率は50.01%だが、金銭的な詳細は公表されていない。合弁の操業開始時期も未定。