Monday, January 29, 2018 11:00 AM

ABB、電力資産管理の最適化ソフトウェアを投入

 スイス拠点の電力管理技術および産業ロボティクス大手ABBは、公益会社向けの新しいソフトウェア・ソリューションを発表した。電力資産の性能および機能を最適化し、デジタル化を加速させることが同社の狙いだ。

 リニューワブル・エネルギー・マガジンによると、「アビリティー・エリプス(Ability Ellipse)」と呼ばれる同ソリューションは、送電網に接続された電力資産の活用度を高め、保守&管理のコストを削減するとともに、機器の故障や停電を減らすことを目的に設計されている。

 スマート・メーターやスイッチをはじめ、太陽光や風力といった分散型電源、さらには電気自動車の充電所が送電網システムに統合されるにつれ、送電網上の電力資産の数は加速度的に増えている。

 アビリティー・エリプスは、資産管理のシステムとデータ収集およびデータ分析の機能、さらに人員管理のソリューションを組み合わせて、予防保守の概念にもとづく取り組みを実現させる。

 特に、ABBの「エンタープライズ資産管理(EAM)」や「労働力管理(WFM)」「資産パフォーマンス管理(APM)」の機能を統合したことが強みになると同社は期待する。

 「送電網は複雑化しており、電力会社はパフォーマンス向上のニーズに迫られている。統一的な同ソリューションを使うことで、資産の管理や保守、監視を合理化させ、よりスマートの送電網を実現できる」と、ABBの送電網事業部門自動化担当者マッシモ・ダニエリ氏は述べた。

https://www.renewableenergymagazine.com/energy_saving/abb-launches-asset-optimisation-software-to-support-20180124