Monday, February 05, 2018 11:30 AM
AT&Tとベライゾンに再生可能電力化の圧力
環境保護団体のグリーン・アメリカ(Green America)は、AT&Tとベライゾンに対し、2025年までに再生可能エネルギー100%を達成するよう要請した。Tモバイルの環境対応策を受けた動きだ。
Tモバイルは先日、再生可能エネルギー比率を2021年までに100%にするという目標を打ち出した。米国の4大携帯電話通信サービス会社(キャリヤー)でこの種の約束をしたのはTモバイルが初めてだ。
エネルギー・マネジャー・トゥデイ誌によると、 グリーン・アメリカは、AT&Tとベライゾン、Tモバイル、そしてスプリントという米4大キャリヤーのエネルギー効率化や環境についての取り組みを解説する報告書「Clean Energy is Calling」を近く発表する計画だ。
Tモバイルのジョン・レジェールCEOはそれと同時に、クリーン・エネルギー関連の活動に従事する非営利団体に50万ドルを寄付することも約束した。同氏はさらに、AT&Tとベライゾンのどちらかが、再生可能エネルギー100%の目標を6月1日までに打ち出せば、その寄付額を100万ドルにし、2社とも約束すれば150万ドルを寄付すると約束した。
Tモバイルは、インフィニティ・リニューワブルズ(Infinity Renewables)のカンザス州の風力発電所から160メガワットの電力を購入する契約を結んだばかり。発電開始は2019年の予定。
この契約は、Tモバイルにとって2件目となる大規模の風力電力購入だ。Tモバイルは、エネル・グリーン・パワー(Enel Green Power)がオクラホマ州で運営する風力発電所(2017年12月に稼働開始)とも契約している。それら二つを合わせると、Tモバイルの再生可能電力調達量は320メガワットとなり、Tモバイルによる米国内での消費電力の60%に達する見通しだ。
Tモバイルはまた、ナイキやグーグル、マイクロソフト、フェイスブックらが加盟するRE100グループにも参加した。環境団体クライメット・グループ(The Climate Group)が設立した同グループは、世界各地の大企業に再生可能エネルギーの導入を働きかけている。Tモバイルは今後、電力データを毎年1回、RE100に報告する。