Thursday, March 08, 2018 11:01 AM

京セラ、車載HUD用LCDパネルを発表

 京セラ・インターナショナルは、車載ヘッドアップ・ディスプレイ(HUD)用に新しい高性能、高画質の液晶ディスプレイ(LCD)パネルを発表した。

 同社のプレスリリースによると、新しいパネルは1.1インチ、1.8インチ、3.1インチと3つの仕様で提供され、透過率は1.1インチが7.1%、1.8インチと3.1インチでは8.5%となっている。現在はこの新技術を全ての車に提供できるよう、自動車業界のティア1サプライヤーとの連携を進めているという。

 HUD技術では、拡大時に画像の詳細や鮮明さを失わないよう高解像度のイメージングが要求される。このため同社は、明るい日光が降り注ぐ状態から暗闇まであらゆる照明条件で機能するディスプレイを開発した。

 新しいHUD用LCDは、最高8.5%という非常に高い光透過率を提供するほか、コントラスト比は1700対1、画素密度は約300ppiと既存のLCDのほぼ2倍で、動作保証温度の範囲もマイナス40℃〜105℃と現在提供されている車載ディスプレイでは最大となっている。

 京セラは、LCD分野で40年の実績を持ち、安全な運転を目指してより高い輝度を持つ高解像度のディスプレイを製造するための先進的素材やデザインを開発している。

http://supplierinsight.ihsmarkit.com/news/5244110/kyocera-unveils-new-lcd-panels-for-automotive-head-up-displays