Tuesday, March 13, 2018 11:21 AM
イートン、48V電源車に使えるスーパーキャパシタ開発
アイルランドの産業機器大手イートン(Eaton)は、自動車を含む高出力・高エネルギーの用途向けに新しい3ボルト(V)のスーパーキャパシタ(電気二重層コンデンサ)「XT」を開発した。
同社のプレスリリースによると、自動車分野では48V電源システムに使用できる。
ジェイソン・リー国際商品管理担当者は「顧客のパワーと効率ニーズを満たすスーパーキャパシタを提供できることを喜んでいる。当社の新しいXTスーパーキャパシタは、産業システムのバックアップ、医療機器、48V電源システムといった高出力・高エネルギー用途向けにデザインされており、そのほかロボットや無人搬送車(AGV)などのマテリアルハンドリング(原材料輸送)システムにも応用できる」と話している。
イートンの新しいスーパーキャパシタは、蓄電量が高い既存のスーパーキャパシタよりエネルギー密度が15%、電力密度は20%も高く、電力量1ワット時(Wh)当たりのコストは安い。またセル数の多いデザインで小型軽量化が可能だという。
電気二重層コンデンサ(EDLC)構造と新しい高性能材料との組み合わせによって、装置に極めて電気容量を提供できるため、数日間で数マイクロアンペアの電流を使う物からわずか数秒で数アンペア使う物まで、それぞれの用途に合わせた様々なキャパシタ・ソリューションを提供できる。