Wednesday, March 21, 2018 10:56 AM
商務省、不当廉売で仮決定〜中国、インドのステンレス製品
商務省は20日、中国とインドがステンレス鋼管の継ぎ手(stainless steel flanges)を米国に不当に安く輸出しているとして、反ダンピング(不当廉売)関税を適用する方針を仮決定した。
同省ウェブサイトによると、独立機関の国際貿易委員会(ITC)が認定すれば6月にも制裁の発動が決まる。中国製継ぎ手への暫定関税率は257.11%。インド製品は18.10〜145.25%。
主要政策の1つとして不当な貿易の是正を掲げるトランプ政権は、2017年1月20日からの1年間で102件の反ダンピング関税または相殺関税の調査を行なっており、これは以前の1年間に比べて96%多いという。
ステンレス鋼管継ぎ手の16年輸入額は、中国製が約1630万ドル、インド製が約3210万ドル。不当廉売は、米国フランジ製造者連合とその会員であるイリノイ州とテキサス州の業者が申し立てていた。
商務省は現在、428件の反ダンピング関税または相殺関税を適用中。23日にはトランプ政権が鉄鋼、アルミニウムの輸入制限措置を発動するほか、政権は中国の知的財産権侵害に対する貿易制裁も近く発表するとみられる。
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