Thursday, May 17, 2018 9:54 AM
日本電産、EV向け超急速充電器を開発
日本電産のイタリア子会社Nidec ASI(日本電産ASI)は、電気自動車(EV)向けの新しい超高速充電器(UFC)を開発した。
同社のプレスリリースによると、新型のUFCはEV1台を15分未満で完全に充電でき、500キロの航続距離を保証するという。Nidec Industrial Solutions(NIS)の世界販売およびマーケティング担当マテオ・リッツィ氏は「私たちは世界中でEVが主流になるのは時間の問題と考えている。北欧、米国、中国、日本など多くの国では、eモビリティはすでに広く普及した現実であり、都市部を中心に汚染や騒音を低減するという喫緊の課題への対応策となっている。2018年1月に日本電産と仏グループPSAの合弁事業が2億ユーロを投じて年間90万個の電動エンジンを製造すると発表したことで示されるように、当社はこの分野に力を注いでいる」と話している。
新しいUFCは、最新の電力制御機能を備えた容量160キロワット時(kWh)のバッテリーを備え、電力網と充電タワーの間のバッファーとして機能する。試作機は、低電圧(LV)または中電圧(MV)の電力網と接続でき、電力網から50キロワット(kW)の電力を引き出すだけで車には320kWの電力を供給できる。
電力網から受け取る電力の6倍を供給できるため、より多くの車が急速充電ネットワークに接続しても、停電を回避できる。さらに、並列で2台または直列で3台の充電も可能で、効率は95%に上る。
NISはUFCのほか、1時間で12台の車を容量の80%充電できる集中型バッテリーを備えたLV充電ステーションや、企業の所有車や物流会社の商用車など多くの車を同時に(1時間に12台以上)充電できるMV充電ステーションも生産している。
【https://www.nidec-industrial.com/nidec-industrial-solutions-presents-new-ultra-fast-charger/】