Friday, June 01, 2018 10:48 AM
日本電産とPSAの仏合弁、EV用モーターの開発始動
日本電産PSAイーモーターズ(Nidec PSA emotors)は、電動車両向けトラクションモーターのデザインを開始した。
同社のプレスリリースによると、すでに40人の技術者を雇用しており、2018年夏中には研究・開発(R&D)要員として30人の採用を予定している。技術者らはフランス・トレムリーにあるPSAの生産拠点で、マイルドハイブリッド車、プラグイン・ハイブリッド車(PHV)、完全電気自動車(EV)向けに新しい電動モーターを開発する。
日本電産PSAイーモーターズは、日本電産の仏子会社日本電産ルロア・ソマーと仏自動車大手グループPSAが、自動車用トラクションモーターおよびインバーターの開発・生産・販売を行うため、フランスで5月に設立した折半出資の合弁事業。本社および開発拠点はフランスのキャリエール・ス・ポワシーにあるPSAの施設に置いている。
日本電産ルロア・ソマーはすでに自動車を含むさまざまな業界向けに電動モーターを供給しており、合弁事業はPSAグループ以外の自動車メーカーにも電動モーターを供給する予定。PSAによると、電動モーターの世界市場は2020年代の終わりまでに2倍以上に拡大して450億ユーロになると見込まれる。日本電産PSAイーモーターズは、PSAの25年までに全モデルでEVバージョンを提供するという電動化計画の達成を支援する。