Friday, August 26, 2016 9:40 AM

VR内広告、モバイルよりはるかに効果的〜新興企業、商機の可能性を明示

 実質的な市場がまだ創出されていない仮想現実(VR=virtual reality)分野の事業によって利益を出すことはかなり難しいが、VR広告での商機の可能性が関心を集めつつある。

 ベンチャービート誌によると、VRを使った市場開拓プラットフォームを構築したイマースフ(Immersv)は、VR用コンテントに挿入される広告が、デスクトップやモバイル端末向けの広告より視聴されるという調査結果を明らかにし、VR向け広告市場の可能性を示した。

 カリフォルニア州エメリーヴィル拠点のイマースフは、VRコンテントに組み込まれた特定の広告をVRヘッドセット利用者がどれほど見ているかを追跡するプラットフォームを開発した。

 同社が実施した調査では、クリック・スルー率(click-through rates)ならぬ「ゲイズ・スルー率(gaze-through rates)」(マウス・クリックに相当する広告閲覧と同一視される利用者視線による広告視聴の発生率)は30%近くに達した。

 モバイル端末での業界平均は約1%、デスクトップ端末では0.4%であることを考慮すれば、VR広告効果が極端に高いことが分かる。

 また、イマースフによると、VRは動画広告1000件の視聴件数ごとに12件の新規広告挿入件数を誘発することから、モバイルの0.5、デスクトップの0.2よりはるかに高い。さらに、VRでの動画広告完全再生率は脅威的な80%に達する。

http://venturebeat.com/2016/08/23/viewers-engage-with-ads-in-vr-much-more-than-in-mobile-or-desktop-apps/?google_editors_picks=true