Tuesday, October 02, 2018 10:25 AM
ZF、パリで自動運転関連の技術を披露
ドイツの自動車部品大手ZFは、パリ近郊で開催された業界向けイベントで、自動運転ソリューションの実演を行った。
同社のプレスリリースによると、ソリューションの1つは、交差点でドライバーからは見えない場所にいる歩行者を検知して車を安全に停止させる「自動緊急ブレーキ・アシスト」で、フロントレーダー2台、フロントカメラ1台、ブレーキシステムで構成される。カメラとレーダーを組み合わせることで、方向転換中でも道を横断する歩行者を検出しやすくなり、ブレーキと連動して安全に車を止めることができる。
このほか、高速道路が渋滞した時にドライバーを助ける自動衝突回避(ACA)技術も披露した。ドライバーが反応しない場合も適当な時期に対応して前の車と衝突しないように支援するシステムで、時速130キロまでの走行に対応して衝突を回避できる。フロントカメラ1台と、状況を把握してブレーキやステアリング・システムに介入を指示するレーダーが1台からなる。
同システムには、ブレーキやステアリングが介入する前にシートベルトを振動させたり締めつけたりしてドライバーに警告する機能も含まれている。従来の自動緊急ブレーキとの違いは、車線内に急ブレーキをかけるための十分な距離がない場合には車を空いている隣の車線に自動的に誘導できる点で、十分な距離がある場合は従来の緊急ブレーキ機能を使って車を停止させる。
【https://press.zf.com/site/press/en_de/microsites/press/list/release/release_46985.html】