Thursday, January 10, 2019 9:12 AM
東芝、DNNハードウェアIPを開発
東芝は、先進運転支援システム(ADAS)や自動運転機能の実現を助けるディープ・ニューラルネットワーク(DNN)ハードウェアIPを開発した。
DNNは人間の脳のニューラルネットワーク(神経網)をモデルにしたアルゴリズムで、人間の脳に匹敵する認識処理を実行すると考えられている。東芝のプレスリリースによると、同社はこのハードウェアIPを既存の画像処理技術と組み合わせる予定で、次世代画像認識AIプロセサー「Visconti 5」に実装して2019年9月からサンプル出荷を始める。
深層学習に基づく新しいDNNハードウェアIPは、パターン認識や機械学習に基づく従来の画像認識と比べ、より広範囲の物体をより正確に検出・識別し、これにより「Visconti5」は道路交通標識や道路状況を低消費電力で素早く認識できる。
東芝は、DNNハードウェアIPを搭載した「Visonti5」が次世代の先進運転支援システム(ADAS)で重要な役割を果たすと見ており、車載ADAS機能の増加によってこの新商品に対する大きな需要を見込んでいる。
東芝とデンソーは16年10月、ADASおよび自動運転技術の開発のため画像認識システムに使用する人工知能(AI)技術「DNN-IP」の合同開発に合意しており、東芝は当時、開発したDNN-IP技術は専用のハードウェアコンポーネントに分割し、車載画像認識プロセサーに実装してより少ない電力で画像処理性能を向上させると説明していた。
東芝は、ボディコントロール、ADAS、予防安全、衝突安全、パワートレイン (代替ドライブトレインを含む)といった自動車向け製品を提供する。18年8月には、電動パワーステアリング、ロードスイッチ、電動ポンプなどの自動車アプリケーション用に、40V NチャネルパワーMOSFET「TPOR7904PB」および「TPW1R104PB」の量産と出荷を開始している。
https://toshiba.semicon-storage.com/jp/company/news/news-topics/2019/01/automotive-20190107-1.html