Friday, January 18, 2019 9:13 AM

パワーセル、ボッシュと燃料電池システム共同開発へ

 燃料電池スタックやシステムを手掛けるパワーセル・スウェーデン(PowerCell Sweden)とボッシュは、燃料電池システムの共同開発に関するタームシート(契約の概要をまとめた書類)に署名した。

 パワーセルによると、両社はパワーセルの車載向けの燃料電池スタック「PowerCell S3」と燃料電池システムの開発で協力する。スタックはボッシュの燃料電池システムに使われる予定。共同開発の正式契約は2019年上半期までに締結する。

 ボッシュは燃料電池技術の開発を続けてきた。17年にはEV新興企業ニコラ・モーター(Nikola Motor、デラウェア州)とクラス8(大型)の長距離用燃料電池トラックのパワートレインの開発で提携。水素で走るトラックの電動アクスルと燃料電池システムを共同開発している。同トラックは21年までに生産が開始される予定だ。ボッシュはニコラのトラック生産を加速化させるため、車載用のハードウェアとソフトウェアも提供する。

 パワーセルも燃料電池スタックをさまざまな自動車メーカーに供給しており、16年には中国の自動車メーカーから「PowerCell S2」を受注した。「S3」ではプロトン交換膜の技術を使っており、出力は20kWから100kWまでと幅広い。