Friday, September 02, 2016 9:46 AM

ブローゼ、メキシコに新工場〜軽量のパワー式後部座席構造を生産

 ブローゼ・ノースアメリカが北米での事業拡大を目的に、メキシコのケレタロに新しい自社工場の建設に着手した。5万6000平方メートルの新工場に1億7000万ドルを投資し、900人の新規雇用を見込む。同地域で後部座席構造を製造する初めてのサプライヤーとなる。

 ケレタロでは同社の3カ所目の工場で、メキシコでは4カ所目となる。同工場では、単に軽量なだけでなく、3列目の座席に簡単に移動できる電子制御式シート構造も製造する。座席の2列目と3列目を折りたたんでフラットな荷台にする機能も備えている。生産開始は2018年夏。ブローゼはドア、シート、ドライブを含めた全製品のラインアップをメキシコで生産することになる。

 1993年に北米初の工場を開設した同社は、カナダ、米国、メキシコの8カ所で操業、従業員数は5000人に及ぶ。北米で生産している製品は、ドアモジュール、座席装置、ウィンドーレギュレータモーター、電子制御ブレーキ装置、熱風機、換気装置、エアコンブロワー、電子制御パワーステアリング、ドライブトレーンアクチュエーター、冷却ファンモジュールなど。近年、同社は北米での事業拡大を加速化させており、8月初めに、サウスカロライナ州スパータンバーグに新工場を開設したばかり。同工場ではドア装置と、BMW向けの冷却空気の供給をオンデマンドで行う装置を生産する。