Monday, March 11, 2019 10:06 AM
クアルコムとボッシュ、5G NR応用法を共同開発へ
米半導体大手クアルコム(Qualcomm)の子会社クアルコム・テクノロジーズと、独産業工学および電子技術大手ロバート・ボッシュ(Robert Bosch)は先日、産業用モノのインターネット(IIoT=Industrial Internet of Things)向けに5Gニュー・ラジオ(5G New Radio=5G NR)技術の応用に焦点をあわせて共同研究する計画を打ち出した。
エンジニアリング誌によると、「5Gを産業用にいかに応用するかについて、われわれはその幕開けの状況にある」「3GPP(3rd Generation Partnership Project)は、産業向け5Gの15の商業応用を2019年中に市場投入する」とクアルコムのヨンビン・ウェイ上席工学部長は話す。
3GPPとは、通信技術およびサービス標準化業界団体が組織した共同開発事業体。
ウェイ氏によると、3GPPが発表する16番目の産業用5G応用方法が、5G NRを基盤にした高性能かつ低遅延のIIoT向け技術およびサービス群となり、クアルコムとボッシュの協業はそれに関する開発事業と位置づけられる。
IIoT向け5G NRの応用は、第4次産業革命(Industry 4.0)ですでに実用化されているスマート工場や接続化工場にとって重要な技術や機器類をさらに進化させる接続サービス群で構成される見通し。
実用化されると、産業施設や製造機械が5G NRによって接続化され、その接続網経由で膨大な量の検知データが自動で収集および解析され、その洞察や知見を5Gの高速無線接続によってリアルタイムで意思決定と実行に反映できるようになる。